手術をする前に来院して頂き一般身体検査を行います。
年齢や犬種(猫種)、状態によっては注意点が違いますので手術の目的、
麻酔のリスク等を理解・同意を得てから手術の予約となります。
最近多いケースでは陰睾(停留精巣)と言って正常な位置に睾丸はない症例などもいます。
こういったケースの注意点や手術のプロトコール等をお話しして手術日を決めます。
何か質問や要望があればこの時にご相談ください。
手術当日は朝ごはんをあげずに10:30までに来院して頂きます。
食事を食べてしまった仔へ麻酔をかけた時に吐いた物が気管につまったり、
麻酔に対する反応へ影響を与え命にかかわる事もあります。
(空腹状態だとお酒が回るのが早いが牛乳やチーズ等を食べているとあまり酔わないのがわかりやすい例かもしれません)
麻酔を多く入れないと効きが悪いが麻酔の解毒能力が低いと危ないです。
食事をあげてしまった場合は必ずスタッフへ伝えてください。
手術前に血液検査を行います。
(白血球数、赤血球数や血しょう板数に異常がないか、腎臓、肝臓栄養状態をチェックします。
また簡易検査での止血状態を確認します。)
問題がなければ手術を行います。
血液検査は全頭必須なのですが、どうしても大人しくならずに大暴れする場合は止むを得ず鎮静剤投与後に血液検査になることがあります。
手術前に鎮静剤、鎮痛剤等の前投与薬を使い痛みやショック予防を行います。
鎮静鎮痛剤を事前に投与することより麻酔量の過剰投与を防ぎます。
また感染予防のために抗生物質も投与します。
手術中は呼吸をチェックすることにより酸素が十分に入り二酸化炭素を作られているのか、
呼吸の回数、呼吸の波形により麻酔の濃度が適正であるかをチェックします。
また心電図等で心臓の働きにも気を配ります。
手術前に血管を確保し点滴を流しながら手術を行います。
当院では積極的な痛み止めの使用と最新のモニタリング機器を用いた麻酔管理を行っています。
一泊入院となります。様子や事情によっては当日帰ることもありますが、 落ち着いた所でゆっくり寝てもらう事を考えて入院を推奨しています。
お迎えに来られる前に傷口のチェック消毒等を済ませておきます。
朝一番でお迎えに来られますと退院の準備ができない事もありますので
開院時間の30分後以降で午前中にお迎えに来て頂きます。
やむを得ず午後になる場合は事前に申し出てください。
朝ごはんをあげておきます。(別途費用がかかります。)
1週間前後で傷口のチェックに来てください。
去勢手術の場合はこの時点で抜糸ができる事もありますが
傷口をなめてしまったりいじったりしてしまうと治るまでにもう数日かかることもあります。
女の子の手術の避妊手術は10日前後で抜糸になる事が多いです。
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